
2026-08-12
「純愛の申し子」と紹介される貴道先生のデビュー単行本『ちぐはぐラブユー』。普段は奥手なのに、彼氏の前でだけ大胆になってしまうヒロインたちの「ちぐはぐ」な魅力を描くオムニバス短編集で、2026年6月30日に発売されたばかりの一冊です。
本作のタイトルにもなっている「ちぐはぐ」とは、ヒロインたちの持つ二面性を指しています。周囲に対しては控えめでおとなしい印象を与える一方で、彼氏の前でだけ素直に甘えたり大胆になったりする――そのギャップこそが本作の中心的な魅力になっています。
「奥手なのに彼氏の前だけは違う」という設定は恋愛ものの定番のひとつですが、本作では複数のヒロインそれぞれで、そのギャップの出方を描き分けている点が読みどころです。
本作には、幼なじみ、彼女、義理の妹という、関係性の異なる3タイプのヒロインが登場するオムニバス形式が採用されています。同じ「ちぐはぐな大胆さ」というテーマを軸にしながら、関係性によってその表れ方が変わってくる様子を読み比べられる構成です。
1冊の中で複数の関係性を楽しめるオムニバス集は、読者が自分の好みのシチュエーションを見つけやすいというメリットがあります。本作もその例に漏れず、幅広い好みに応える布陣になっています。
貴道先生は「純愛の申し子」と紹介されており、派手な設定やドラマティックな展開よりも、まっすぐな好意やときめきを丁寧に描くことに重きを置いた作風であることがうかがえます。デビュー作にしてすでにその作家性がタイトル・紹介文からも伝わってくる一冊です。
196ページというボリュームは、デビュー単行本としては読み応えのある分量で、複数の短編を通してその純愛描写をじっくり味わうことができます。
2026年6月30日発売という、このコラム公開時点ではごく最近の新刊のため、レビューはまだ集まっていません。デビュー作という点も踏まえ、当サイトでは確認できた事実の範囲でのご紹介にとどめ、今後読者からの評価が集まり次第、改めてご紹介する予定です。
新人作家のデビュー作をいち早くチェックしたい読者にとっては、周囲の評価が定まる前に自分の目で確かめられる一冊と言えるでしょう。
当サイト編集部による主観的な感想です。公式のレビュー・評価スコアとは異なります。
『ちぐはぐラブユー』は、「純愛の申し子」と評される貴道先生のデビュー単行本です。普段とのギャップが魅力の3タイプのヒロインを、オムニバス形式で読み比べられる一冊。発売直後の新刊として、これからの評価にも注目です。← コラム一覧へ戻る